一般企業の声

一般企業のご担当者様からどういう人材を求めているか等を伺っていきます。
障がいをお持ちの方で一般就労を目指している方、一般就労に向けて取り組まれている支援員の皆様も是非参考にされてください。

A社 人事担当者様からの回答
   
①障がい者雇用をするきっかけはどのような理由でしょうか
以前障害者雇用をしていた上司が退職したことに伴い、法定雇用率が低下してきたため

②障がい者枠の求人募集をする際、どのような人材を求めますか?
またどこに求人の相談などをされますか?
人材 ・・・ 元気で健康な方、また常識的な挨拶が出来る人
相談 ・・・ ナカポツもしくは好にしている事業所の方、特別支援学校

③どのような受け入れ準備(設備、セミナー受講、従業員への説明)をされましたか?
事前に情報シートが頂けるのであれば実習を受け入れる職場責任者に説明を行い理解を得る。
また従業員の中で不安など抱える方については全体的に説明会を行う。

④雇用して良かったことや今後に期待することはありますか?
障がい者の方を受け入れることにより、従業員同士の助け合いなどが見受けられるようになった。
また若い方が入社されることにより職場雰囲気が変わり明るく楽しい職場になった。

⑤雇用したときにどのような苦労がありましたか?
またその時、相談する支援機関などはありましたか?
仕事をするうえで一般の方には理解できることでも障がいの特性などによって理解させるのに苦労した。
またその方に理解して頂くためあらゆる道具や指示書などを迷いながら行ったこと。
相談する支援機関は基本ナカポツもしくはその方が所属していた事業所など。

⑥障がい者の方が退職する理由はどのような事案がありましたか?
暴言などによる退職勧奨。
支援機関などと連携を図りながら仕事に対する姿勢など正そうとしたが改善が見受けられなかったことによる退職勧奨。
無断欠勤による退職。

⑦障がい者の方が長く働き続けるためにはどのようなサポートが必要でしょうか?
障がい者本人や一緒に働いている人からの聞き取りや職場内でのコミュニケーション。
また支援機関などと一緒に行う振り返り作業。

⑧支援機関などに望むことなどありますか?
問題が起きた時の速やかな対応や改善方法などのアドバイス。
障がい者の方が在籍している職場にいる従業員とのコミュニケーション。

⑨今後、障がい者の方を雇用するお考えなどありますか?
あります。

⑩障がい者の方に対してのイメージはどのようなものでしょうか?
障がいなどを十分に理解しないと手間が掛かるだけというイメージに繋がると思うが、
障がいがあると言っても仕事環境の改善や仕事のやり方によっては健常者の方以上の力を発揮でき、十分に会社に貢献できると思う。
ただ同じ障がいであっても特性によって色々違うので、如何にその方のことを理解支援するかによって良くなったり悪くなったりすると思う。

⑪障がい者雇用に対してのセミナーや支援体制などにご興味などありますでしょうか?
あります。

⑬ 就労を目的にしている障がい者の方々へアドバイスをお願いいたします。
障がいというハンディキャップがあるからと言って自分の上限を決めるのではなく、
色んなことにチャレンジを行い成長することによって社内の色んなポジションに就けると思うのであきらめずに頑張ってもらいたい。

あっとほーむより
A社では、人事担当者様のご尽力の元、試行錯誤しながらも、障がい者の方々が50名以上雇用されています。
その人事担当者様が常々仰るのは「企業だけでフォローしていくことは難しい。関係機関の横のつながりがとても大事」とのことです。
学校、福祉、障がい者就業・生活支援センター等が協力しあい、一人一人の障がい者の方の自立を丁寧に迅速に促していくことが大事なんだと感じました。